エスニック

最終更新日:2009年7月21日

7月15日の「今日の課題」での質問と回答です。


質問 回答
数式が出てくるところ全般が全くわかりません。 具体的な数式を覚える必要はありません。考え方を理解して欲しいと思います。
過去問にもあったのですが「時空間プリズムの概念」が説明するのが難しくてよく分かりません。 一定の自由時間が存在する場合に、個人が利用可能な時空間領域を表現するものが時空間プリズムです。「固定活動場所」、「自由時間」、「移動速度」が変化することで、時空間プリズムの大きさが変化します。また、時空間プリズムに含まれる活動機会のみ利用可能なので、その自由時間で実行可能な活動は「活動機会の立地」、「活動機会の利用可能な時間帯」によって変化します。SMAP-Eを使うと、皆さんの日常生活における時空間プリズムをGIS上でシミュレーションできますが、興味があれば使ってみますか?
図空間プリズムがよく分かりませんでした。(過去問で) 時空間プリズムですね? 上を読んで下さい。
講義では交通に関する研究や理論が上げられたが、実用できるものがなんとなく少ない気がする。 おそらく本日の講義についての感想だと思いますが、確かに、本日の講義に関しては、理論的な話も多かったと思います。
交通バリアフリーの回を風で休んだので、ポイントを教えて下さい。 我が国では法制度が徐々に整備され、特に交通バリアフリー法やバリアフリー新法によって、ハードの整備は先進諸国の中でもトップクラスですが、欧米諸国と比較すると、まだまだ街の中には障害者や子育て中の親など移動困難者の姿が少ない印象を受けます。バリアフリーに対する人々の意識や理解を向上させる、心のバリアフリーが益々重要となるでしょう。
テスト範囲多いです(汗) まあ、ポイントだけ押さえて下さい。
交通と情報で代替だけじゃなく相乗もあるんですね。 そうです。ICTが普及することで、交通全体が増えるのか減るのかは、昔からの重要な研究テーマです。ちなみに、交通と通信の相互作用としては、代替、相乗、補完の3分類でも良いですが、海外では、substitution(代替)、complementarity(補完)、modification(修正)、neutrality(中立)という4分類が一般的です。
・出席と試験の比率は何割ですか?
・去年の試験と内容が大幅に変わったりしますか?
・出席(今日の課題)が3割、期末試験が7割です。
・大幅には変わらないと思います。
四段階測定法の意味がよく分かりません。 四段階推定法ですね? 都市圏レベルで比較的長期の交通需要予測を行う方法で、特に幹線交通網計画の評価を行う時に適しています。基本的な考え方は、対象地域全体の生成トリップを、発生・集中、分布、分担の3段階を通して、交通手段別のOD表に分割し、配分段階で各リンクの交通量とサービスレベル(所要時間、混雑率等)を求めるものです。前の段階のアウトプットが次の段階のインプットの一部(制約条件)になります。
・今回のアンケートに答えるときのunlinked...がよく分かりませんでした。・今回のアンケートでの※(注)の"徒歩゛に関してのところの、「自宅から駅やバス停へのアクセス・イグレスなどを含みます・・・」の「イグレス」がよく分かりませんでした。 ・トリップの概念は、基本的には「交通目的で区分されている単位」であり、これを目的トリップとかlinket trip(リンクトトリップ)と呼びます。一方、一つ一つの交通手段ごとに分割して、その状況を把握したい時には、手段トリップとかunlinked trip(アンリンクトトリップ)という表現を使います。例えば、自宅から自転車、バス、鉄道、徒歩を利用して大学に到着する通学目的のトリップは、4つのアンリンクトトリップから構成されます。
・イグレスは、目的地付近の最終降車駅やバス停から目的地までの移動のことです。出発地から出発地付近の最初の乗車駅やバス停までの移動をアクセスと呼びます。

※参考:
2008年度のQ&A
2007年度のQ&A
2006年度のQ&A

さらに何か質問があれば、大森までご連絡下さい。
e-mail: nobuaki@ut.t.u-tokyo.ac.jp

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